元日の能登半島地震で津波が襲った新潟県上越市港町で、地震後初めてとなる避難訓練が5月19日に住民およそ160人が参加して行われました。
この訓練は、震度6強の地震が発生し「大津波警報」が発表されたことを想定して行われました。
港町では、元日の地震で津波が関川を遡上し、住宅1棟が床上浸水、14棟が床下浸水するなどの被害が出ました。
また、近くの津波避難ビルではなく、少し離れた旧小学校に住民の避難が集中するなどの課題も見えました。
「佐渡汽船の避難所へ避難します」
今回の訓練は、自宅から最寄りの避難場所に何分で到着するかを再確認することが狙いです。
こちらの男性は自宅から波避難ビルの佐渡汽船までおよそ150m。
男性は、およそ4分で最寄りの津波避難ビルに到着しました。
この訓練では、参加者のおよそ7割が地震発生から10分以内に避難場所にたどり着いたということです。
【参加者】
「ここすぐに来られるので、ここに来させてもらいました」
また今回の訓練で初めて行なったのは、車による避難です。
これまでの避難方法は徒歩が原則でしたが、港町では、避難が難しい高齢者などを対象に車を使うことを検討しています。
【上越市 港町防災対策委員会 泉秀夫 委員長】
「一番なのは全員が助かること。避難訓練の効果が出て、どんな方法であれ、どんなやり方であれ、全員が助かってくれることが一番」
港町では今回の訓練を元に、避難方法を再度検討したいとしています。
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