人気の温泉街が一時騒然とした火事。岐阜県下呂（げろ）市の温泉街で、19日未明、飲食店など5棟が炎に包まれました。
消防車のサイレンが鳴り響く中、激しく燃え上がる炎。パチパチと火の粉が舞う音や、時折爆発音のような音も。
（動画を撮影している男性）
「こんな火事見たことないよ…」
動画が撮影されたのは19日未明、場所は旅館や飲食店などが立ち並ぶ下呂市の温泉街です。
火元は木造2階建ての居酒屋で、建物は全焼。出火当時、居酒屋は無人でけが人はいませんでしたが、周辺の住宅や倉庫など4棟にも延焼。約10時間後に火が消し止められました。
現場は温泉街の中心で、旅館が宿泊客に避難を呼びかけるなど、一時、騒然としました。
（近所に住む人）
「バンバン（と音がして）火の粉も飛んできて怖かった」
（近くの旅館の宿泊客）
「警報が鳴って部屋を出たら、『火事だ』とパニックになっている人もいた」
消火活動で一時火元周辺への立ち入りが規制され、火元から約100メートル離れた、温泉をテーマにした「下呂発 温泉博物館」も19日は急遽、臨時休業しました。
（下呂発 温泉博物館 德原修副館長 20日）
「鎮火活動にあたられる人の出入りもこの道は多かったので、きのうは休館に。最近ではほとんど火事がなかったのでびっくりした」
下呂温泉の旅館協同組合によると、今回の火事では速やかに宿泊客を避難誘導するなど対応できたということで、20日も通常通り営業し、火事によるキャンセルは出ていないということです。
（下呂温泉旅館協同組合 村瀬輝行事務局長 20日）
「旅館は普段から状況に応じて訓練をしている。安心して下呂温泉に来てほしい」
多くの観光客で賑わう温泉街での火事。警察や消防が出火原因など詳しい状況を調べています。
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