岡山市北区の天満屋岡山店で開催中の自閉症の画家石村嘉成さんの個展も明日(12日)が最終日です。話題を集めた作品の中から一部を、石村さんの解説でご覧ください。
生きものの変遷たどる全長20m以上の大作「アニマルヒストリー」
(自閉症のアーティスト・石村嘉成さん)
「なんか屏風みたいな感じがしますね。この名前は「アニマルヒストリー」です」
古代から現代に至るまで生きものの変遷をたどった一大絵巻。描き上げるまでに1年かかりました。
(石村さん)
「今回は不安なチンパンジーも描きました」
時空を超えた群雄割拠。色彩あふれるキャンバスの中で何が起きているのか。想像をかきたてる大作です。
作品が散りばめられた立方体の小部屋「CUBE Room」
(石村さん)
「CUBE Room(キューブルーム)です。縁起のいい動物たちから植物、お花まで、た~くさん、頑張って描きました」
この個室そのものが作品です。
(石村さん)
「そう!左も右もこんな感じ!来場者ぜんぶかっこいい!びっくり!」
厳しく優しかった亡き母を版画に…「母の肖像・高野山にて」
(石村さん)
「名前は『母の肖像・高野山にて』です。小学校の頃、母と高野山に行った日は寒かった。でも『ヨシくん、あたたかい湯豆腐、食べようね』とやさしく言ってくれた」
「ときには厳しくて優しいお母さんでした」
母・有希子さんは石村さんが小学5年生のときに病で亡くなりました。
有希子さんが教えてくれた「何事も最後まで頑張ってやり遂げる姿勢」が石村さんの創作活動の原点です。
「石村嘉成展 生きものバンザイ!」は明日(12日)が最終日。午後4時から感謝を込めて、ファイナルセレモニーが開かれます。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。