鹿児島市の百貨店・山形屋が360億円もの負債を抱え、金融機関の支援のもと経営再建に乗り出すことがきのう10日、明らかになりました。一夜明けた週末の11日、利用客から不安や激励の声などが聞かれました。

(記者)「経営再建が明らかになり、土曜日のきょうも利用客が足運んでいる」

山形屋などによりますと山形屋グループは経営悪化を受けて去年12月、私的整理である「事業再生ADR」の手続きを申請しました。負債総額およそ360億円で、今後、「事業再生実務家協会」の関与のもと債権整理を行う方針です。

創業273年の老舗百貨店の経営再建のニュースから一夜、利用客らからは不安や激励の声が聞かれました。

(利用客)
「昔は年配客がたくさんいたが、少ないので心配していた。がんばってほしい、ぜひ続けてほしい」

「商品入れて若い人が来れば頑張れるのでは、私はここオンリーだから」

(近くの野菜販売店)
「通りや鹿児島市民・県民の問題。天下の山形屋がつぶれては、心にぽっかり穴があいた気持ちになる」

山形屋は債権を持つ金融機関に対し5年間の事業再生計画を提示しており、今月28日予定の債権者会議で合意が得られれば、実行に移されます。

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