沖縄県内でのパラシュート降下訓練は原則伊江島で実施すると日米間で合意されているなか、米軍が嘉手納基地での同訓練を5か月連続で行っていることについて、玉城知事は10日、木原防衛大臣と面談し、訓練の中止を強く要請しました。地元自治体や県はその都度、中止を要請していますが、知事が上京して直接防衛大臣に抗議・要請するのは異例です。
木原防衛大臣に対し玉城知事
「県民の生命および財産を守る立場から嘉手納飛行場におけるパラシュート降下訓練を実施しないこと」「県外、あるいは国外でのパラシュート訓練を行っていただくよう強く要請させていただきます」
木原防衛大臣
「しっかりと受け止めて引き続き地元の負担軽減に努めてまいります」
木原防衛大臣は「部隊は非常時での捜索など即応性が求められるため、パラシュート訓練を着実に実施する必要がある」として、県外での実施をアメリカ軍側に求めない考えを示したということです。
面談後に取材に応じた玉城知事
「生活をしている場所に近いところで訓練をするということは、我々にとっては常に危険を伴う」
玉城知事は、嘉手納基地から派生する航空機の騒音や悪臭などの負担軽減、PFAS汚染に関する米軍施設内への立ち入り調査などについても要請しました。
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