長野市の住宅地で8日の夜に発生した住宅火災は、およそ9時間後の9日午前4時前に消し止められました。
少なくとも3棟が全焼し、現場は一時、騒然としました。


激しく立ち上がる炎。

橋詰記者:
「長野市の往生地で火災が発生しています。火はどんどんと赤く燃え上っています」

火事があったのは長野市西長野往生地(おうじょうじ)にある栗田敏(くりた・さとし)さんの住宅で、8日午後7時前、「煙突から屋根に火が移った」などと消防に通報がありました。

現場は国宝・善光寺から直線で1キロほど離れた高台にある住宅地です。

炎は2キロほど離れた中心市街地からも、はっきりと確認することができました。

消防車14台が出動し、消火活動に当たりましたが、当時は風が強く、火の勢いはしばらく収まりませんでした。

近所の人は:
「古くて大きなお宅で木造だから火の手がすごかった」

近所の人は:
「怖いですね。これだけ煙と火の粉が目の前で飛んでいると」

火が消し止められたのは、発生からおよそ9時間が経った、9日午前4時前。

朝を迎え、被害の状況が明らかになりました。

小口記者:
「ひしゃげたトタンが散乱しています。火災から一夜が明け、現場の建物はほとんど焼け落ちてしまっています」

この火事で、栗田さんの敷地にある住宅と土蔵、倉庫の少なくとも3棟が全焼。

家にいた栗田さんと妻は逃げ、けがはありませんでした。

隣の家の人は:
「オレンジの炎がうわ~っと上がってきていて、こっちに迫ってくるんじゃないかと恐怖でした」

隣の家の人は:
「(風呂を沸かすのに)薪を使っていた」
「消防車が来た時には、お風呂場の(天井を)突き抜けて上に火が上がっちゃっていた」

近所の人によりますと、栗田さんはリンゴ農家で、倉庫にはリンゴを入れる段ボールなど、燃えやすい物が置かれていたとみられます。

薪で焚く風呂から火が出たとの情報もあり、9日朝には消防がその周辺を調べていました。

激しい炎に包まれ、住宅など3棟が焼け落ちた火災。

警察や消防は10日に実況見分などを行い、火の出た原因を調べることにしています。

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