青森県弘前市土手町のシンボルの1つであった趣のある店舗。明治時代に創業した和菓子店「開雲堂」です。5月末で145年の歴史に幕を下ろすことになり、市民からは惜しむ声が上がっています。
明治12年・1879年に創業した弘前市土手町の開雲堂。「店主の健康上の理由」により5月末での閉店を決め、張り紙で告知をしていて、慣れ親しんだ味を求める人がひっきりなしに訪れていました。
来店した人
「お使い物によく使わせてもらって、急でびっくりしている。ニュースで分かって早速買いに来た。本当に残念です」
「後継者がいないというので、閉店するのは残念です。かしわ餅が買えなかったので、また買いに来たい」
開雲堂が、弘前さくらまつりの期間に販売する「小桜団子」や「つともち」は、お花見の定番商品として愛されてきました。
また、この「卍最中」は、弘前藩初代藩主・津軽為信の没後300年祭を記念し1906年に発売を始めた弘前市民なじみの銘菓です。
このほかにも、外壁に銅板を張る「看板建築」が用いられた現在の店舗は、弘前市の景観重要建造物に指定され、土手町商店街のシンボルのひとつになっていました。
弘前中土手町商店街振興組合 平山幸一理事長
「この通りの場合は明治・大正から続いている店が多いので、ひとつ何かが欠けるような感じがして、さみしい思いでいっぱいです」
土手町商店街の顔として親しまれてきた老舗は、惜しまれながら145年の歴史に幕を閉じることになります。
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