アメリカ軍岩国基地の周辺で昨年度、基準値以上の航空機騒音の回数が滑走路の沖合移設以降最も多かったことがわかりました。



岩国市では市内5か所に騒音測定器を設置して、航空機の離着陸などのときに発生する騒音のレベルと回数を測定しています。

騒々しい事務所の中と同じ程度の70デシベルが5秒以上続いた回数を数えます。

滑走路の南2キロの地点では1万1469回、滑走路の北2キロの地点では9978回と前の年度を上回りました。


飛行ルートにあたる岩国市由宇町でも2か所で前の年度を上回り、測定地点5か所のうち4か所で回数が増えました。これは、2010年に滑走路が1キロ沖合に移設されて以降、最も多くなっています。

また市に寄せられた騒音に対する苦情件数は7260件で、およそ2300件増え、過去最多でした。市は去年7月に外来機が岩国基地を拠点に大規模演習に参加したことや、空母艦載機の滞在期間が長かったことなどが原因とみています。


市では「基地の運用の形も含めて市民生活への影響が最小限になるよう国などに働きかけたい」としています。

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