近年、問題となっているカスタマーハラスメント、いわゆる「カスハラ」。熊本市は職員を守るため新たな対策を始めました。
12月16日の熊本市役所では、職員全員の名札が「名字だけ」に変わっていました。
これは、熊本市が12月16日から始めたカスハラ対策の一つです。これまでフルネームと顔写真つきの職員証を名札として使っていましたが、SNSの普及により、職員のプライバシーの保護が課題になっていました。
熊本市人事課 木村直人 課長「それ(名札)を写真に撮ってSNSにアップするぞ、と言われた職員もいました」
「名前をSNSで検索され、個人的なメッセージを送られた」「フルネームを記録され、窓口でしつこく指名された」など、市のアンケート調査では、去年(2023年)名札を巡って「嫌な経験をしたことがある」と回答した職員が1割近くいたということです。
※6702人中662人(9.9%)
木村課長「職員が安心して働ける環境整備の一環として、名札の見直しをした」
このほか市は、来年2月ごろから職員にカスハラへの対応マニュアルを配り研修を行い、来年度には自動録音機能つき電話を導入するなど、対策を強化する方針です。
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