札幌市内の写真用品店です。こちらでは、ある啓発をしています。
店員「『2025年にテープが見られなくなる』みたいな話は聞いたことありますか?」
客「聞いたことないです」
店員「いまユネスコが発表していて…」
2025年にビデオテープが見られなくなる可能性があることから、DVDにダビングするサービスを勧めているのです。
カメラのキタムラ 札幌・羊ケ丘通り店 菅原高史店長
「ユネスコが、2025年になったら磁気テープが永遠に見られなくなるという警告を出した」
1980年代から90年代にかけて多く普及したVHS。
それから数十年…VHSの耐用年数は約20年とされているため、映像が見られなくなってしまうことを、いわる「2025年問題」といいます。
カメラのキタムラ 札幌・羊ケ丘通り店 菅原高史店長
「必ず見られなくなるわけではなくて、磁気テープの耐久性から考えて、2025年以降見られなくなる可能性が高くなってくる。多い人では100本単位で注文する方も増えていて、特にホームビデオで撮影されている子どもの大切な思い出の記録を残したいという方が来店する」
街の人にVHSの思い出を聞いてみました。しかし若い世代は…。
20代
「(VHSってご存知ですか?)VHS?わかんないっす」
「わからないです」
「紙がグルグル回っているやつですか?小さいころ使ったような使っていないような…」
20代
「(VHSってご存知ですか?)知らないです。こんな細長いやつ?。でもそんなのあった」
「学校にあったんじゃない?なんかセーラームーンとか見たことある」
VHSの存在をほとんど知らないようです…。30代以降は?
30代
「こんぐらいのところに差し込むみたいな…。小さいころ、ドラえもんとかを録画してもらって見ていた記憶はある。習い事に行っていたら見られなかったので親が録画して家帰ってから見る。日曜日は戦隊ものとか親が録画してくれた思い出がある」
70代
「孫の小さい時の映像とか、保育園に行っているときの運動会とかお遊戯会」
50代
「家にビデオデッキまだ残っています。最近はあまり稼働はしていないですけど、昔のテープはたまに見る。若いころに録画したアニメとかバラエティー番組。自分がチャンネル権がないときは録画してあとで見返したりとか」
70代
「昔は子ども達の記録をするのに撮影したものがあった。最初に買ったのがこういうカメラをショルダーに乗せて、出かけて撮っていますと『カメラマンですか』と言われました」
失いたくない思い出の詰まったVHS。なかにはこんな人も。
60代
「姉と最後に一緒にご飯に食べたとき。姉が43歳でがんで亡くなった。そのときにビデオを撮ってVHSに収めて、それが今でも残っている。でも見られない。それは捨てられないけど。(DVDやデータに変換するサービスがあるが?)したいですね!永遠に残せるじゃないですか」
ちなみに、ビデオデッキですが、2016年に生産が終了しています。ただビデオテープの方は、生産しているところが若干あるそうです。
カメラのキタムラ 札幌・羊ケ丘通り店 菅原高史店長は、
「DVDの保管方法によってはデータが消えてしまう可能性も。バックアップをおすすめ」
「テープの破損、カビが生えている場合は、修復が必要になるので、相談してほしい」と話しています。
実家や家の奥にしまってあるVHS、いま一度、確認してみてはいかがでしょうか。
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