愛媛県伊予市は市営施設「下灘老人憩の家」の入浴施設で、基準値を超えるレジオネラ属菌が検出されたと発表しました。入浴施設は9日から休止しています。
伊予市によりますと、レジオネラ属菌が検出されたのは、市営の「下灘老人憩の家」の入浴施設です。11月25日、施設が年に1回実施している水質検査で浴槽の水を採取し、民間の検査機関で調査を実施したところ、県の条例で定められた基準値(100ミリリットルあたり10CFU未満)を上回る、100ミリリットルあたり20CFUのレジオネラ属菌が検出されたということです。
レジオネラ属菌は川や湖、温泉などの水中に生息する細菌で、免疫が低下している状態で体内に取り込むと「レジオネラ肺炎」と呼ばれる重症の肺炎を引き起こすおそれがあります。今月6日に調査結果が判明したことを受け、9日から入浴施設を休止しているほか、おなじく市営で同様の湯沸かし装置を使用している「双海生きがい活動センター」についても念のため入浴施設を当面の間休止するということです。
10日現在、過去1年間に入浴した5人に聴き取り調査をしたところ健康被害の報告はないということで、市は菌が検出された原因の調査を進める方針です。
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