鹿児島県の徳之島・伊仙町での公共工事の入札を巡る動きです。入札資格があるにも関わらず排除されているとして、是正を求めた住民が住民監査請求をし、9日、会見を開きました。
(伊仙町の業者)「本当はしたくなかったが、誰かがしなければいけないと思い、(住民監査請求に)至った」
住民監査請求をしたのは、伊仙町の建設会社代表ら5人です。町が行う指名競争入札は、町長が3社以上の業者を指名し行うものですが、請求人の5人によりますと、今年4月以降、資格があるにも関わらず一度も選ばれず、競争入札に参加できなくなっています。
(伊仙町の業者)「小さな会社ですから、いつ倒れてもおかしくない。ちょっとでも仕事が欲しい」
5人は「来年の伊仙町長選挙で現職に『応援する予定がない』と伝えたことで外されたのではないか」と話しています。
(請求人代理人 白鳥努弁護士)「5社の何が共通要因なのかというと、町長から『(次の選挙で)自分を応援するか』と聞かれ『違う』という意見をした。それしか考えられない」
5人は、「伊仙町長の行為は、裁量権の逸脱・濫用で違法」などとして、町の監査委員に先月29日、住民監査請求書を出し是正を求めました。監査委員が来月中に判断します。
伊仙町の大久保明町長はこの件に関し、「コメントは差し控える」としています。
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