不適切な党員登録問題について田畑裕明議員本人から聴取し、その日のうちに党本部と協議をした自民党富山県連は、今月12日の常任総務会で、県連としての田畑議員への対応について結論を出す方針を示しました。
富山市内で8日行われた会合には、自民党県連の橘慶一郎会長のほか県連の役員、富山市連の役員が出席して田畑裕明議員本人への聴取が行われました。
田畑議員は11月29日に改めて会見を開き、不適切な党員登録が262人だったことを公表、党員登録と党費の支払いは親族が行い、亡くなってからは父親が引き継いだとし、自身の関与は否定しましたが客観的な証拠は示していません。
自民党県連の内部からも「説明が不十分」との声が相次ぐ中、8日の聴取では田畑議員自身が一連の問題について説明した後、県連の常任顧問の辞任を申し出たということです。
また自らの出処進退については「今後の政治活動で、自分なりに信頼を取り戻す努力をしたい」と話したということです。
終了後、取材に応じた自民党県連の橘慶一郎会長は…
自民党富山県連 橘慶一郎会長(8日の聴取後)
「大変みんな非常に困惑しているというか、つらい思いをしているという中で、しっかり自分でそのことを重く受け止めて出処進退を考えてほしいという声もありましたし、仕事で返していくということもあるんじゃないかという意見も、役員の中からはございました」
出席者からは「今後の仕事で返していくべき」との声が挙がった一方、「これまでのことを重く受け止め出処進退について考えてほしい」と、本人に離党を促す声も複数挙がったということです。
自民党富山市連 中川忠昭支部長(8日の聴取後)
「田畑さんと活動することは今の状態では大変難しい状況にあるということを皆さんの前で言いました。自民党としてけじめをしていただきたいなと。自らも考えてほしいし、県連と言うよりも党本部マターなので、そういうことを含めて対応してほしい」
本人への聴取を終えたあと、県連の宮本光明幹事長は8日のうちに党本部の森山幹事長らと面会、今後の対応について意見を交わしたということです。
自民党県連 宮本光明幹事長(9日議事堂)
「離党勧告であるとか、辞任を求めるということまでの果たして大きい、党としての事案なのかということについても、党本部としては結論も出ていないし、そういうスタンスでは今いないと。ただ県連の意見なり県内の雰囲気もわかっているので、決して軽んじるわけにはいかないということが総じてのご意見だったと思っています」
自民党県連は今月12日の常任総務会で田畑議員への対応について結論をまとめ、党本部に報告するとしています。
自民党県連 宮本光明幹事長(9日議事堂)
「しっかりと県連としての態度をお示しをしていかなければならないものですから、党本部と連動しながら今後どのような活動、制約を含めてやっていくのかということについて常任総務会で決定したいと思っています」
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