スケジュール管理は「スマホ」という人が多い中、手書きの手帳を「あること」に使うことで、注目が高まっています。
「手帳人気」再燃のワケ
生活雑貨専門店『ロフト』では、2022年から手帳の売り上げが急上昇し、
「渋谷ロフトでは、前年から約140%と手帳の売り上げがのびている」(『ロフト』文具雑貨部バイヤー・阪田智思さん)とのこと。
人気のウラにあるのは、“スケジュール管理とは違う使い方”の広がり。
日々の気持ちや、推し活など様々なカテゴリーで、「ライフログ」と呼ばれる“自分の記録”を残す人が増えているといいます。
30代女性(会社員):
「私は“心を管理するためのツール”として使う。今日いいことあったなとか、ネガティブな気持ちで眠らないように、手帳を使ってコントロールしている」
「ライフログ」何を書いている?
「ライフログ」は人によって書く内容は様々で、その日の気温や着た服装などを書いて「何を着たらいいか。来年これを見れば、すぐに決められる」という人や、
歌手を目指し、北海道から上京してきたという専門学校生が書いているのは…
専門学生の女性:
「2024年に上京してきたので、『生きるって大変だな』『生活するって大変だな』って、ひたすらそれで埋めました。今は携帯時代だけど、文字を書くことでインプットができる」
実際に書いたものを見せてもらうと…
<早く帰省したい。会いたいなー。『おかえり』って言われるのが、どれだけ嬉しいとか、本当に考えさせられる>
<人生色々あるけと、その色々を乗り越えて生きよう!頑張れ自分!>
さらには、趣味に関するライフログを書く人も。
20代女性(会社員):
「野球観戦が好きなので、観戦に行った日とかに思い出になるようなこと。その時感じたことを忘れたくなくて書いている」
ちなみに、女性の“推し”は広島カープ。2024年は8月までは絶好調でしたが、9月に入ると急失速。最終的にはベイスターズに抜かれて4位という悔しい結果に。
手帳にもしっかりその時の気持ちが記されていました。
<気持ちはもうベイスターズに惹かれてるよ★>
スマホではなく“手書き”にこだわるワケ
手書きの魅力はどこにあるのか?手帳歴30年以上という男性は…
50代男性(会社員):
「その時の“感情”を入れている。この日が嬉しかったとかツラかったとか。そうすると読み返した時に、その日のことが蘇ってくる」
“手書きだからこそ思い出が鮮明によみがえる”という人は他にも。
エステサロンを経営する30代の女性は、ドラマのセリフや、感動した歌詞、その時の気持ちなどを書いているとのこと。
2023年の手帳にあったのは、GRe4N BOYZの『道』の歌詞の一部です。
<正しい道か 誰もわからないけど>
<きっと人生はそんなところ 大事な気持ち見失わず行こう>
30代女性(エステサロン経営):
「ちょうど独立したての大変な時期だったので、ちょっと文字に元気がない」
2023年に独立し開業した女性。不安なことばかりで、その時の思いが、そのまま文字に表れていました。
30代女性(エステサロン経営):
「スマホで打った方が手間もかからないけど、やっぱり言葉は書いた方が思い出としてすごく残る。後で見返した時に、これだけできるようになったんだなとか、成長を感じます」
「グッと来ちゃった…」安住アナが涙目に
「選手時代は精神状態も含め毎日書いていた」というのは、THE TIME,12月レギュラーで元プロテニスプレーヤーの杉山愛さん(49)。
やはり書くことは大事と実感を込めて話すと、安住紳一郎アナも「書くことで自分を整理する時間になるのかも」
さらに、安住アナはVTRで紹介したライフログの内容に驚いたようで、「みんな頑張ってるね、応援したくなる」と力を込めた。
中でも、手書きで書かれた歌詞<地面蹴りつけて進もう 今の君の先へ>を読み上げると、「もうグッと来ちゃった」と何度も繰り返し、うっすら涙目になる場面も…。
最後はカメラに向かって、「先ほどの北海道から上京して頑張っていらっしゃる方、何か困ったことあれば電話してください」と話し、笑顔でスタジオを締めた。
(THE TIME,2024年12月2日放送より)
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