12月に入って一気に寒くなり、本格的な冬の到来を感じますね。そんな中、ことしの冬は平年を下回る寒さになる予想が出ています。ことしの冬の見通しについて、気象庁は1か月予報を発表しています。

それによると、この先1か月の気温は平年より低い傾向が続きます。特に12月14日の週は、平年より低い確率が60%になっています。この寒さの原因とは一体何なのでしょうか?

原因のひとつに、ことしの冬は”ラニーニャ現象”のような傾向が見られるということが挙げられます。南米付近の海面水温が例年より低く、強い東風(貿易風)に流されて暖かい海水が東南アジア付近まで移動します。そのためインドネシア付近の海面水温は平年よりも高くなります。そうすると東南アジア付近の対流活動が活発になり、中国大陸付近は下降流の場になります。大陸付近で上空の高気圧が発達し、それに伴って大陸付近の偏西風は平年よりも北に蛇行し、日本付近の偏西風は南に蛇行します。このため、西日本付近に向かって寒気が流れ込みやすくなります。こういった影響もあり、この先は平年を下回る寒さになる見込みです。

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