性的関係をめぐり「離党勧告」。岸和田市長が会見しました。

 (岸和田市 永野耕平市長)「さらなる説明責任を果たすことができないか今考えています。辞めるような悪いことをしていないので、しっかり頑張っていきたい」

 府内に住む女性から性的関係をめぐり裁判を起こされていた、大阪府岸和田市の永野耕平市長。

 女性の代理人弁護士によりますと、女性は2019年に永野市長と知り合い、その後約1年半にわたって性的な行為を繰り返し強要されたとして、約2280万円の損害賠償を求めていました。裁判の結果、永野市長が謝罪し、解決金500万円を支払うことで和解が成立したということです。

 (岸和田市 永野耕平市長※12月3日)「内容についてお話しできないので、お答えできません。内容については答えられません」

 「訴訟記録の閲覧制限がかけられている」などとして、これまで詳細を語ってこなかった永野市長。裁判になったことは謝罪するものの、「自分には非が無い」と主張してきました。

 (岸和田市 永野耕平市長)「内容は言えない。ただ(賠償)責任があるとされていませんから、それは当然、性加害についてもないということです」

 これに対し12月3日、岸和田市議会は全員協議会を開き、一部の市議からは辞職を迫る声も。

 (公明党 桑原佳一市議)「永野市長!あなたはけじめをつけるべきです。早急に市長を辞職することを強く要求して、終わります」

 永野市長が所属する大阪維新の会は4日、綱紀委員会を開きましたが、永野市長は欠席。維新の会は「説明が果たされていない」と判断して、永野市長に対し離党勧告処分を出し、12月8日までに十分な説明がなかった場合、除名処分とする方針を決めました。

 (大阪維新の会 杉江友介幹事長)「すみやかに対応・判断していくことが必要かなということで、いまある限りの情報で判断した」

 一夜あけた12月5日。永野市長は…

 (岸和田市 永野耕平市長)「すごく重く受け止めています。相手方や裁判所に開示させてほしいとお願いして、皆さんが知りたいと思うことを話せるようにしたいと思っています」

 これまでとは一転して「説明したい」と話しました。記者からなぜこのタイミングで気持ちが変わったのか問われると…

 (岸和田市 永野耕平市長)「維新の処分は非常に重いので、それもひとつのきっかけ。僕の気持ちが変わってきたのは、記者が僕に言ってくれた言葉も、ひとつひとつが積み重なってますし、議員が話してくれたこともひとつひとつ積み重なり、市民の皆さんがお寄せいただいている、ご意見やお気持ちがひとつひとつ積み重なって、今のタイミングでもう少し話したいとなりました」

 続投の意向を表明している永野市長。今後、納得のいく説明は行われるのでしょうか。

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