ユネスコの無形文化遺産に、日本の「伝統的酒造り」の登録が決まりました。日本では23件目です。
 
 ユネスコの無形文化遺産への登録が決まったのは、カビの一種、こうじ菌を使って行う
日本酒や焼酎、泡盛など伝統的な酒造りの技術です。

 パラグアイで開かれているユネスコの委員会で、12月5日正式に登録が決まりました。

 無形文化遺産には、日本では「歌舞伎」や「和食」などがすでに登録されていて、今回で23件目です。

 午前8時半、作業場を訪れるとすでに酒づくりは始まっていました。35度に保たれた部屋は少し蒸し暑いと感じるほどです。

 (神戸酒心館・久保田博信副社長)「(Qここでは何をやってる?)酒造りで最も重要と言われる麹づくりをする部屋です。お酒は甘みと糖分が必要ですが、米は糖分がありませんので、それを麹菌の菌を使ってお米のでんぷん質を糖にかえる」

 日本一の酒米生産地である地元・兵庫県産の酒米と六甲山の伏流水を原料として丁寧に手作りで醸造していきます。

 こちらの酒造会社の純米吟醸はノーベル賞の晩餐会でも度々、提供されています。

 (MBS河西アナウンサー)「おいしい~。甘みは感じるんだけど辛すぎもせず、和食にも洋食にも合いそう」

 (神戸酒心館・久保田博信副社長)「来年は大阪で万博があります。世界でもいま日本のお酒が非常に注目されている中で、:無形文化遺産に登録されたことでより多くの方に知っていただけるきっかけになれば大変うれしい」

 一方、京都の御香宮神社では伏見酒造組合の組合員らが集まり、今シーズンの酒造りの成功を祈る醸造祈願祭が行われました。

 奇遇にも無形文化遺産への登録が決まった日と重なりました。

 (伏見酒造組合関係者)「本当に感無量。次の世代に伝えられる酒造り、麹づくりの伝承をますますして、世界に発信ができれば」

 今回の登録が地方創生、また海外へのさらなる展開につながりそうです。

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