妻を殺害した罪に問われ12月23日に判決を迎える元県議の裁判。
現在、長野刑務所に勾留されている丸山大輔被告が5日、SBCの接見に応じ、「無罪を信じて待つだけ」などと心境を語りました。
須坂市の長野刑務所。
勾留されている塩尻市の元県議・丸山大輔被告50歳が30分間にわたってSBCの接見に応じました。
丸山被告:
「求刑が何年であろうと関係ない。1年だって100年だって一緒かなと。無罪になるかどうかしか考えていないです」
3年前の9月、塩尻市の酒蔵を兼ねた事務所で、妻・希美(のぞみ)さんを殺害した罪に問われている丸山被告。
18回にわたった裁判員裁判で検察側は、丸山被告が元不倫相手と復縁し結婚するため、様々な偽装工作をして妻を殺害したなどとして、懲役20年を求刑。
これに対し、弁護側は被告に結婚の意思はなく、当時は長野市の議員会館にいたなどと無罪を主張しました。
5日の面会室での接見に、黒のトレーナ姿で現れた丸山被告。
小口記者:
逮捕された時の心境は?
丸山被告:
「当時は怒りの感情というか、どうなっているんだと、ぐしゃぐしゃしたものでいっぱいでした」
小口記者:
妻・希美さんへの思いは?
丸山被告:
「毎日語りかけている」
「天気がいい時に天気がいいねとか」
小口記者:
検察側の立証は十分だと思いましたか?
丸山被告:
「もちろん思っていない」
「私を有罪にするための証拠を反論するしかできないが、かなりの部分が否定できた」
「特に動機は完全に成り立っていない」
裁判の大きな争点になったのが不審車両。
事件前日の夜から当日の朝にかけて、議員会館から自宅近くの6箇所の防犯カメラに映った車が被告のものかどうかです。
小口記者:
防犯カメラの映像を見たときどう思いました?
丸山被告:
「自分の車と似ているなとは思いましたね」
「そう見えてもおかしくない」
検察側は防犯カメラの映像が丸山被告の車でないことはあり得ないと主張しましたが、これについてはー。
丸山被告:
「あり得ないかどうかはわからない。確かにそうだなとも思うし、裁判では弁護士さんもいろんな反論していたけど、自分でも車の観点は一番よくわかっていない」
小口記者:
犯人に対しては思うことは?
丸山被告:
「早く出て来いってことだけですね」
「検察に対しての怒りのほうが強いですね」
最後に判決への心境を聞くとー。
丸山被告:
「やることはやったので、ある意味大丈夫だろうと、無罪を信じて待つだけです」
小口記者:
有罪だったら控訴しますか?
丸山被告:
「悩んでいる最中。やるべきことをやったので、本当にひっくり返るか、無駄な労力にもなる」
「控訴するだろと思われ方も嫌で、おもしろみもない」
小口記者:
無罪となり釈放されたら何をしたいですか?
丸山被告:
「子どもとおいしいものを食べられればと思います」
接見した小口記者によりますと、丸山被告は時折笑顔を浮かべるなど、話していることを楽しんいるかのようで、本当に殺人罪に問われている人なのかと思ってしまうほどだったということです。
また、小口記者は、丸山被告がどこか他人事のように話をしている様子もあり、もしかしたら自分がえん罪を着せられるかも知れないという恐怖心を感じさせないことに違和感も覚えたとしています。
判決は12月23日に言い渡されます。
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