静岡県議会12月定例会の代表質問が12月5日行われ、1966年、静岡県清水市(現静岡市清水区)で起きた一家4人殺害事件をめぐり、袴田巖さん(88)が無罪が確定したことを受けて、静岡県警の津田隆好本部長は、当時の捜査について、現在可能な範囲で事実確認を行っていることを明らかにしました。
5日から始まった代表質問で、県議会最大会派・自民改革会議の大石健司県議から再審無罪判決を受けた今後の犯罪捜査のあり方について問われた津田本部長は「無罪が確定しているが、捜査機関の非常に厳しい指摘がなされた。可能な範囲で事実確認を行っている」と答弁。
その上で、事実確認の手法については、10月28日から20人体制で、1966年当時の捜査実態の確認や存命の捜査員、元従業員への聞き取りを行っていることを明らかにしました。
また、議員から「不名誉な事態を二度と起こすことがないよう、検証し、警察組織全体の教訓にすべき。どのように事実確認を行い、今後の適切な捜査につなげるのか」と問われた津田本部長は「制度や運用の改善、不断に取り組む。緻密かつ適正な捜査を行い、事実確認の終了後は、その結果を公表したい」と答えました。
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