山梨県は果物やワインの生産が盛んだと全国に知られています。
その一方、全国ランキングが低い分野も含めて地域の課題を考える講座が甲府市で開かれました。
モモとブドウ、それにワイン生産量が全国1位、ジュエリーの出荷額も全国ナンバーワンの山梨県。こうした盛んな産業と連動したジャンルで全国下位に低迷しているものもあります。
山梨総合研究所 山本晃郷主任研究員:
「ワーストランキングを目にしていくと山梨県の課題が見えてくる」
25日、甲府市で山梨総合研究所による地域性を考える講座が開かれました。
講座では、山梨県は野菜や果物など農作物の生産性が全国2位である一方、農作物を作る畑の面積は全国45位に低迷していることが報告されました。
また、豊かな自然に恵まれたイメージはありますが、人が住める可住地面積の割合は全国44位にとどまっています。
つまり、単価が高い果物などの生産力は高いものの、山間部や、急傾斜地が多いため、生産効率が上がりにくいという問題も抱えています。
講演の参加者は:
「こちらは良いのに こちらは悪いという対比した部分が、あっと驚かされる部分もあって1つの発見でした」
山梨総合研究所 山本晃郷主任研究員:
「長所を伸ばしていくことで山梨の魅力や何があるかを皆さんに知ってもらえる。(それが)県民にとってプラスになっていく」
山本研究員は山間部の土地開発など短所の克服には手間や時間がかかるため、今ある果物や畜産物のブランド力を高めることが、長所を伸ばすために重要と説明しました。
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