大分県中津市の食肉加工会社の社長らが、牛のレバーを国の基準を満たす加熱処理をせずインターネット上などで販売していたとして、京都府警に食品衛生法違反の疑いで逮捕されたことが捜査関係者への取材で分かりました。
食品衛生法違反の疑いで逮捕されたのは、大分県中津市の食肉加工会社「Meフードシステム」の社長・桝田治基容疑者(66)ら2人です。
捜査関係者によりますと、桝田容疑者ら2人は、国の基準を満たす加熱処理をしていないにもかかわらず、牛のレバーを「生レバー風味を再現した画期的なハム」などと宣伝し、1月ごろ、京都市伏見区にある飲食店運営の会社に卸し、6月にもインターネット上で販売したとして食品衛生法違反の疑いがもたれています。
厚生労働省によりますと、牛のレバーは生で食べると食中毒を起こす恐れがあるため、生食用としての販売・提供は食品衛生法では禁止され、提供の際は十分に加熱してからするよう求めているということです。
会社のホームページによりますと、牛のレバーを『生レバーの風味をそのまま再現した画期的なハム加工商品』などと掲載していたということです。
このレバーについて会社は、厚生労働省が定めた低温殺菌『63度で30分間の加熱処理』と食品衛生法の基準を満たしているとしていましたが、警察の調べによりますと、加熱温度はこれを大幅に下回っていたということです。
警察は詳しい状況を調べています。
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