米軍基地内にはためく星条旗と日の丸=沖縄県北中城村で2021年10月21日午後3時59分、喜屋武真之介撮影

 米大統領選(5日投開票)は6日、共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)の当選が確実になった。米メディアが報じた。大統領経験者が返り咲きを果たすのは132年ぶり。

 北朝鮮による拉致被害者家族会の代表で横田めぐみさん(行方不明時13歳)の弟の横田拓也さん(56)は6日、「北朝鮮は対米関係を改善させることを最大の関心事としており、政権交代により、拉致問題の抜本的な改善と前進につながることを期待する」とコメントした。

 トランプ氏は2018年6月に史上初の米朝首脳会談を実現するなど2度の米朝首脳会談で拉致問題に言及。訪日した際には被害者家族とも面会した。

 拓也さんはコメントで「拉致問題に時間を割いて面会してくれたので、引き続きの理解と協力をお願いしたい」とし、「家族会の親世代が健在なうちに全拉致被害者の即時一括帰国と再会が実現することを期待するとともに、日本政府の強いリーダーシップにも期待する」と述べた。

 田口八重子さん(行方不明時22歳)の長男で家族会事務局長の飯塚耕一郎さん(47)もコメントを発表。「(トランプ氏の)当選については喜ばしく思っている。具体的な救出への協力を改めて求めたい」とした。【木下翔太郎】

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