イスラエル軍と戦闘を続けているレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは29日、イスラエル軍に殺害された最高指導者ナスララ師の後継者に副指導者だったカセム師を選出したと発表した。ヒズボラは声明で「勝利を達成するまで（イスラエルに対する）抵抗の灯をともし続けることを約束する」と述べた。
ナスララ師は30年以上、イスラエルとの闘争を指揮してきたが、9月下旬にレバノンの首都ベイルートでイスラエル軍の空爆により死亡した。別の後継候補とされた幹部も今月、イスラエル軍の攻撃で殺害された。
イスラエル軍は9月末からヒズボラ掃討のため、レバノン南部に地上侵攻を続けている。各地に激しい空爆も加えており、ロイター通信によると、ヒズボラの影響が強い東部ベカー平原では28日夜から29日にかけて少なくとも60人が死亡した。【カイロ金子淳】
鄭重声明：本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。
