アメリカ大統領選挙まであと2週間です。ここに来て、ハリス副大統領の勢いに陰りが出ていて、選挙戦はデッドヒートとなっています。

民主党 ハリス副大統領
「戦う準備はできていますか?」

共和党 トランプ前大統領
「アメリカを再び偉大にするぞ!」

いよいよ選挙戦終盤。両候補者は、どちらが勝つかわからない激戦州を回って支持を訴えています。全米での支持率は、わずかにハリス副大統領がリードしていますが、ここにきて変化が起きています。

記者
「激戦州、ペンシルベニア州です。大統領選の結果を左右すると言われる7つの激戦州に絞って見てみると、ハリス氏の失速が明らかになってきています」

ハリス氏は、大統領候補となってから急速に支持を伸ばし、9月にはトランプ前大統領を上回るまでになりました。

ところが、10月に入った頃から失速。トランプ氏がわずかながら優位に戦いを進めているのです。

 ジョージ・ワシントン大学 トッド・ベルト教授
「(ハリス氏は)新しさが薄れ、飽きが出ています。黒人や中南米系の男性票が前回の選挙に比べると、大きな問題になっています」

黒人有権者の支持は、4年前のバイデン氏と比べ大きく下回っていて、中南米系の支持も前回ほどの広がりがありません。

さらに、中東情勢の悪化を受け、若者の間の政権批判も根強いといいます。

共和党 トランプ前大統領
「カマラ、お前はクビだ。出て行きやがれ」

移民やインフレを巡って、ハリス批判をさらに強めるトランプ氏に対し…

民主党 ハリス副大統領
「もう後には戻りませんよ!」

民主主義や女性の権利をアピールし、トランプ氏には権力を与えてはならないと訴えるハリス氏。勝敗の行方は、最後の攻防の結果次第となりそうです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。