ウクライナと国境を接する旧ソ連の東欧モルドバで大統領選挙とEU(ヨーロッパ連合)への加盟に向けた憲法改正の是非を問う国民投票が行われました。

20日に投票が行われたモルドバ大統領選挙は11人が立候補する中、親欧米派でEU加盟を目指す現職のサンドゥ氏が勝利しました。

ただ、支持率は42%で過半数に届かなかったため、2位の親ロシア派政党の支援を受けた元検事総長のストヤノグロ氏と11月3日に決選投票が行われます。

一方、EU加盟を「戦略的目標」として憲法に記載するかを問う国民投票では、賛成と反対がきっ抗。

賛成50.5%、反対49.5%で賛成がわずかに上回り、憲法改正が承認されました。

今回の投票をめぐっては、モルドバ政府がロシアによる偽情報の拡散や大規模な買収があったとして批判を強めています。

サンドゥ大統領は投票終了後、「犯罪組織による票の買収が行われた」と述べたほか、モルドバ警察当局は10月、「ロシア側が1500万ドル(約22億3000万円)で13万人以上の有権者を買収する計画があった」などと発表しました。

ロシアとモルドバは歴史的に関わりが強く、欧米路線を進むモルドバへの影響力低下を懸念したとみられます。

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