アメリカ大統領選挙、トランプの返り咲きが現実味を帯びてきました。

■ハリス氏失速…激戦州で異変

(鈴木彩加記者)「今、ハリス副大統領が歓声の中、登場しました。今日だけでミシガン州内3カ所目の選挙集会です。支持固めに奔走しています。」
(民主党 ハリス副大統領)「アラブ系アメリカ人コミュニティーの指導者の皆さんに感謝します。」
この週末、ミシガン州で演説を重ねたハリス氏。そのわけは激戦州での異変です。アメリカの選挙分析サイトによるとミシガン州の支持率は、今月初めまでハリス氏が優勢でしたが、今はトランプ氏48.8%、ハリス氏47.6%とトランプ氏が逆転しました。実は今、選挙の勝敗を左右するミシガン州を含む7つの激戦州すべてでトランプ氏がリードしているのです。何故、ハリス氏は失速したのか…
今月4日、ミシガン州での演説。
(民主党 ハリス副大統領)「(選挙まで)32日、32日…、我々にはやるべき仕事がありますよね。32日。」
同じ言葉を何度も繰り返したハリス氏。以前からアドリブ力の低さが指摘されており、トランプ氏は「プロンプターの故障で何を言うべきか分からなくなった」と主張。「これが我々が望む大統領の姿か、私はそうは思わない」と批判しました。
(民主党 ハリス副大統領)「私たちには勝ち目がないように見えるかもしれませんが、これだけは間違えないで下さい。私たちは勝ちます。私たちは勝ちます。」

■反ハリス運動も…消えるアラブ票

「我々は戦うのをやめない」
ミシガン州では民主党支持者が「ハリスをおろせ運動」を展開。イスラエルへの軍事支援を続ける現政権を批判します。
(「ハリスをおろせ運動」のメンバー)「不幸にも前回の選挙ではバイデンとハリスに投票しました。私は責任を感じています。政府に罰を与えたいのです。」
全米最大規模のアラブ系コミュニティーがあるミシガン州ディアボーン。アラブ系住民はこれまで、民主党の支持基盤でしたが、今回はハリス氏ではなく、トランプ氏に投票するという人が目立ちました。
(アラブ系の住民)「ハリス氏は中東問題についてしゃべる以外は何もしていない。中東でジェノサイドが行われ、毎日人々が殺されている。両者でなく、一方だけを支援している。」
(アラブ系の住民)「今は経済のことを考えるとトランプだ。ハリス氏は副大統領だ。これをやる、あれをやると言うが、なぜホワイトハウスの4年間にやらなかった?どうやって彼女を信じればいいのか?」


10月20日『有働Times』より

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