タウヘディ(写真の人物)は3年前に入国した AP/AFLO
<米大統領選を狙ったテロ計画で、移民制度の是非が問われている>
米大統領選当日に、過激派組織「イスラム国」(IS)を名乗りテロ攻撃を企てた容疑者はCIAの元警備員──。
米連邦当局は10月7日、オクラホマ州に在住するアフガニスタン国籍のナシル・アフマド・タウヘディ(27)を共謀容疑などで逮捕・訴追した。
NBCが報じた情報提供者の証言では、タウヘディは母国でCIAの警備員として勤務。米軍のアフガニスタン撤退直後の2021年9月、妻と子供1人と共に、特別移民ビザでアメリカに入国した。
公表された刑事告訴状によれば、タウヘディは今年に入ってISのプロパガンダにアクセスし、ISにつながる慈善団体に寄付をしていた。米大統領選当日、「大規模な集会」を標的に攻撃を行い、自らも死ぬ計画だったという。
米国土安全保障省監察総監室は22年に発表した報告書で、米軍撤退後にアメリカに新規入国した大勢のアフガニスタン人に関して、適切な審査に必要なデータが不足していると指摘。安全保障上の疑問を提起していた。
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