ASEAN=東南アジア諸国連合と中国が首脳会議を開き、領有権争いが激化する南シナ海情勢をめぐって、紛争を回避するための議論を急ぐ認識で一致したものの、当事国の主張は平行線をたどりました。

ASEANの首脳らと中国の李強首相はラオスで10日、経済協力や南シナ海情勢を中心に意見を交わしました。

ASEAN外交筋によりますと、中国との対立を深めているフィリピンのマルコス大統領は、「依然として嫌がらせなどを受け続けている」と述べ、中国による威圧的な行動を非難しました。そのうえで、紛争を回避するための行動規範の策定に向けた議論を急ぐべきだと主張したということです。

一方、李強首相は行動規範の交渉を加速させる考えを示したものの、中国外務省の報道官は「領土主権と海洋権益を断固として守る」と改めて強調するなど従来の立場を崩しておらず、当事国の主張は平行線をたどっています。

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