旧ソ連諸国でつくるCIS=独立国家共同体の首脳会議がロシアで開かれました。プーチン大統領が結束を演出する一方で、ほころびも指摘されています。

CIS首脳会議は8日、ロシアの首都モスクワで開かれ、プーチン大統領は、第2次世界大戦で旧ソ連がナチスドイツに勝利して来年で80年の節目になるとして「団結の年になる」と述べ、旧ソ連諸国の結束をアピールしました。

また、プーチン氏は、今月下旬にロシアで開催される新興国の枠組みBRICSの首脳会議にあわせた関連会合にCIS加盟国の首脳らを招いたと明らかにしました。

プーチン氏はこの日、アルメニアのパシニャン首相、アゼルバイジャンのアリエフ大統領とも個別に会談を行い、係争地をめぐる紛争後、難航する両国の関係正常化などについて協議したものとみられます。

一方、アルメニアのパシニャン首相は紛争でロシアなどの支援が得られなかったことに不満を募らせているとされ、今年6月にはロシアが主導する軍事同盟CSTO=集団安全保障条約機構からの脱退に言及。カザフスタンで今月行われたCSTOの軍事演習にもアルメニアは参加しないなど、結束のほころびも指摘されています。

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