イスラエルのガラント国防相(右)とネタニヤフ首相=2023年10月撮影、AP

 米国防総省のシン副報道官は8日の記者会見で、イスラエルのガラント国防相の訪米が直前に延期されたと明らかにした。

 米NBCニュースによると、9日にオースティン国防長官と会談する予定だったが、イスラエルのネタニヤフ首相が延期を要請した。イスラエルはイランによる1日のミサイル攻撃への報復措置を検討しており、最終判断が近づいている可能性がある。

 NBCによると、米当局者は「イスラエルは具体的な報復措置を決定していないが、7~8日の会議で選択肢を絞りつつある」との見方を示した。イスラエルは標的として、イランの軍事組織や情報機関のインフラ、防空拠点、エネルギー施設を検討しているという。オースティン、ガラント両氏は、イランの核施設への攻撃の可能性は協議していないという。

 イスラエルが報復措置について、どこまで米国と事前に情報共有するかは不透明だ。9月にレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者ナスララ師を殺害した際も、攻撃開始後にガラント氏が電話でオースティン氏に「作戦が進行中だ」と伝えた。【ワシントン秋山信一】

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