イスラエル軍のレバノンでの空爆が、ヒズボラの最高指導者ナスララ師の後継候補を標的にしていたとアメリカメディアが報じました。

イスラエル軍は3日、レバノンの首都ベイルートで、住宅の地下などにあるヒズボラの拠点15カ所を空爆し、少なくとも9人が死亡しました。

こうした中、アメリカメディアは、空爆は最高指導者ナスララ師の後継者と目されるハシェム・サフディン氏を標的にしたものだったと報じました。

レバノンでは直近の24時間で37人が死亡したほか、ベイルート空港付近で爆発が起きるなど緊張が高まっています。

一方、日本人の退避に向け、航空自衛隊の輸送機2機がレバノン周辺のヨルダンに到着しました。

レバノンには日本人が約50人滞在していて、政府関係者によりますと、民間人含め数十人程度が今後、退避する見通しだということです。

このニュースについて、フジテレビ・立石修解説委員室長とともにお伝えします。

──報復の応酬が続いているが邦人退避は今後どのように行われていく?
日本政府は安全確保のためにルートの詳細は明らかにしていませんが、おそらくベイルートの空港に直接入って日本の人たちを国外に退避させると思います。
各国でもこういった動きが加速していて、スペイン軍の退避作戦では、やはりベイルート空港に軍用輸送機を日本と同じように2機派遣して500人の市民を退避させました。
今、民間のエアラインがほとんどベイルート行きのフライトを取りやめているため、こういう方法をとらざるを得ない。

──退避の際のポイントやリスク、どういったことが考えられる?
4日早朝にはベイルート空港周辺で大規模な爆発が起きています。
これはヒズボラの拠点を狙ったものだと思いますが、空港近くのベイルート南部は結構ヒズボラの拠点とされる場所が多くあるため、こういった攻撃に巻き込まれる懸念はありますね。
もちろん両政府は連携を取っているとは思います。

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