こちら、青パパイアの話題です。
青パパイアは南国のフルーツとして知られるパパイアを熟す前に収穫したもので、東南アジアなどでは野菜のようにして食べます。
熊本県立大学は、今年度、球磨郡水上村の耕作放棄地で、青パパイアの実証栽培を行っています。
耕作放棄地を活用することで『流域治水』の機能強化にもつながると注目を集めています。
【熊本県立大学 中川 智裕 学術研究員】
「ようやく収穫を迎えられて非常にうれしい」
青パパイアの実証栽培を行っているのは熊本県立大学の『緑の流域治水研究室』と学生団体『みくまり』です。
今年5月、水上村湯山地区にある2アールの耕作放棄地を耕し、そこにパパイアの苗木14株を植えました。
9月下旬、大人の背丈ほどに成長した苗木には熟す前の青パパイアがたくさんなっていて、手のひらサイズにまで大きくなった5個を収穫しました。
青パパイアはほかの作物と比べて栽培が容易で、シカやイノシシによる獣害もほとんどないといいます。
また、耕作放棄地を適正に管理でき、土壌の保水力の維持や土砂崩れの防止など流域治水の機能強化にもつながると期待されています。
この日、学生らは日本人好みの調理方法を探ろうと収穫した青パパイアを使ってエスニック風のサラダを作りました。そのお味は…。
【試食した学生】
「パパイア自体はくせがなくて食べやすいと思う」
「結構食感があって、ウリに近い気がするけど、ウリほど青臭さがなくて食べられる」
【熊本県立大学 中川 智裕 学術研究員】
「今後は地域の人に取り組みを知っていただき、簡単に出来ることを感じてもらいながら徐々に広まっていったらいいなと思う」
青パパイアの収穫は12月ごろまで続けられ、来年も栽培する計画だということです。
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