イランの最高指導者ハメネイ師は4日、テヘランでのイスラム教の金曜礼拝後、支持者多数を前に演説し、イランがイスラエルに対して実施した1日の弾道ミサイル攻撃は「完全に合法で正当だ」と主張した。「我々の敵は一つだ」とも語り、団結してイスラエルと対抗するようイスラム諸国へ呼びかけた。地元メディアなどが伝えた。
ハメネイ師は「我々は責任を持って行動する。たじろぎもしないし、非理性的な行動もしない」とも語り、イスラエルとの全面戦争は避けたい考えもにじませた。中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」によると、ハメネイ師が礼拝後に演説するのは、約5年ぶりという。
ハメネイ師は、イスラエル軍が地上侵攻や空爆を続けるパレスチナ自治区ガザ地区やレバノンなどを挙げ、イスラエルは「共通の敵」だと強調。協力して「防衛」する必要性を訴えた。
イランは長年、ガザ地区のハマス、レバノンのヒズボラといった親イランの武装組織を支援している。1日には、両組織の指導者らを殺害された報復として、イスラエルに180発以上の弾道ミサイルを発射。イスラエルはイランへの報復を検討している。【カイロ金子淳】
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