3日、台湾に上陸した元台風18号の影響は沖縄県にも及んでいます。

与那国町を流れる田原川の4日午前7時半頃の映像では、水は茶色く濁り、水位も上がっています。
別の場所で撮影された映像では橋が冠水し、道路と川の区別がつかないほど一面が茶色い水で覆われていました。

与那国町では、4日午前7時までの1時間に約100mmの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は記録的短時間大雨情報を発表しました。

一方、台風の直撃で大きな被害が出た台湾。
多くのカメラが緊迫の場面を捉えていました。

台湾南部の街にあるコンビニの防犯カメラ映像。
店員3人がかりで押さえる扉の向こうは暴風雨で白くかすんでいます。
すると次の瞬間、扉が壊れ、店員もろとも店の奥へと吹き飛ばされてしまいました。
陳列棚も一瞬で店の奥へと押しやられ、上からは外れた天井や照明が垂れ下がっているのが分かります。

台湾メディアによると、当時、周辺では風速約35メートルから40メートルの猛烈な風が吹いていたといいます。
まさかの出来事でしたが、店員3人にけがはありませんでした。

ほかにも風の被害を捉えた映像があります。

住民が玄関で外の様子を見ていた次の瞬間、隣の建物の屋上にあったトタンの小屋が風で吹き飛ばされ、落ちてきました。
住民は頭にけがをしたといいます。

市街地でも吹き荒れた、台風による強風。

交差点で傘をさす男性は、何とか一歩前へ。
しかし、強い向かい風で近くの建物まで押し戻されてしまいました。

別の映像では、風で飛ばされないようトラックのサイドミラーをつかむ人の姿がありました。

台湾では、これまでに2人が死亡、1人が行方不明となっています。

台風18号は4日午前、熱帯低気圧に変わったものの、日本列島にかかる秋雨前線を刺激し、大気は不安定な状態です。

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