アメリカ・フロリダ州のゴルフ場で起きたトランプ前大統領に対する暗殺未遂とみられる事件。容疑者が訴追された一方、トランプ氏が事件の様子を語りました。
記者
「ゴルフ場に面したこの公道沿いで男は銃を構えていたということです」
トランプ前大統領が再び標的となったとみられる現場のゴルフ場。男は公道に面した木のあたりから銃を構えていました。
不法に銃を所持した疑いで訴追されたのは、ハワイ州在住のライアン・ラウス容疑者(58)。警察は逃走したラウス容疑者を拘束する様子の映像を公開しています。
そしてこの日、トランプ氏は「X」の生配信に参加し、事件が起きた際の様子について「突然、銃声が聞こえてきた」などと語りました。
トランプ前大統領(X生配信での音声)
「突然、銃声が聞こえてきたんだ。4発か5発だったと思うけど。銃声のような音だったが私にはすぐには分からなかった。だがシークレットサービスは銃声だとすぐに気づき、私を守ったんだ」
FOXニュース・デジタルによりますと、トランプ氏はインタビューでラウス容疑者について、「バイデンとハリスの発言を信じ、それに基づいて行動した」として、事件の責任が大統領選の民主党候補ハリス氏らにあると主張しました。
事件について、シークレットサービスのロウ長官代行はゴルフは当初予定になく、警護計画を急きょ作成していたと明らかにしました。
シークレットサービス ロウ長官代行(16日)
「きのう午後、シークレットサービスとその警護対象者が増大する脅威に日々直面していることをアメリカは思い知らされた」
この事件ではこのほか、ラウス容疑者が現場におよそ12時間潜伏していたことや、所持していた銃には弾が込められていたことが新たにわかりました。
一方、この事件をめぐっては、トランプ氏の支持を明言している実業家イーロン・マスク氏がこんな投稿を…
イーロン・マスク氏(Xへの投稿)
「誰もバイデン大統領やハリス副大統領を暗殺しようとすらしない」
アメリカメディアによると、マスク氏はこのようにXに投稿。これに対し、“ハリス氏の暗殺を望んでいるかのような発言だ”との批判が殺到し、削除することになるなど大統領選が近づくにつれ、改めて分断の様相が色濃くなっています。
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