金正恩朝鮮労働党総書記=2024年8月15日、朝鮮中央通信・朝鮮通信

 北朝鮮国営の朝鮮中央通信は16日、最高人民会議(国会)が10月7日に招集され、憲法改正に関連した問題が討議されると報じた。北朝鮮と韓国を「敵対的な二つの国家の関係」と規定し、南北の平和統一方針を放棄する金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記の決定を、憲法に反映させる可能性がある。

 金総書記は、1月に開催された前回の最高人民会議での演説で、「自主、平和統一、民族大団結」といった憲法の表現を削除し、「徹底した他国であり、最も敵対的な国家」であるとの決定を憲法に明記する必要性を訴えていた。そのうえで、こうした改正を「次の最高人民会議で審議しなければならない」と述べていた。【ソウル福岡静哉】

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