大統領選挙まで2カ月を切るなか、今回の事件はどのような影響を与えるのか、ワシントン支局から報告です。

 (梶川幸司記者報告)
 アメリカメディアは、拘束された男がSNSでトランプ氏を批判していたと報じました。

 CNNなどによりますと、ライアン・ラウス容疑者はハワイ出身の58歳で、自身のSNSでウクライナを支援してロシアと戦うよう強く訴えていたほか、時事問題に触れてトランプ氏を批判する投稿もあったということです。

 また、7月の暗殺未遂事件では警備態勢のまずさが指摘されましたが、今回現場となったゴルフ場も道路に面していて、アメリカメディアは以前からセキュリティーの問題が指摘されていたと報じています。

 警備当局はきょうの記者会見で「トランプ氏が現職の大統領ではないため、シークレットサービスが妥当と判断したエリアに警備は限定していた」と説明しましたが、今後、共和党がバイデン政権の責任として追及する可能性があります。

 一方、民主党のハリス氏は「トランプ氏が無事で良かった。アメリカで暴力は許されない」とSNSに投稿しました。

 ハリス氏は先週のテレビ討論会の後も、世論調査のうえでは勢いを持続させていますが、容疑者の動機次第では今回の事件がトランプ氏に有利に働く可能性があり、両陣営が捜査の行方を見守っています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。