バイデン政権が、日本製鉄によるUSスチールの買収計画を正式に阻止する準備を進めていると、複数のアメリカメディアが4日、報じました。

ワシントン・ポストは複数の関係者の話として、バイデン大統領が、日本製鉄による買収計画を正式に阻止する準備を進めていると報じ、この動きは「日本との関係を後退させることになる」と伝えました。

またCNNテレビは、大統領の発表は早ければ今週中にも行われる可能性があると報じています。

買収計画をめぐっては、安全保障への影響を調査する「外国投資委員会」が審査を進めていて、バイデン氏に勧告書が提出され次第、何らかの対応が発表される可能性があります。

これに先立ち、USスチールは4日、声明で取引が破綻すれば「何千もの雇用が危険にさらされ、本社の移転も余儀なくされる可能性がある」と懸念を表明しています。

バイデン大統領とハリス副大統領は2日の演説で「USスチールはアメリカが所有し、アメリカが運営するべきだ」などとして計画に反対する意向を示しています。

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