米政府は28日、バイデン大統領と中国の習近平国家主席が数週間以内に電話協議する計画だと発表した。訪中したサリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と中国の王毅・共産党政治局員兼外相が27~28日に会談し、両国が電話協議の計画を含め、意思疎通を継続することを確認した。両首脳の協議は4月以来となる。
米政府によると、サリバン氏は会談で、中国がウクライナに侵攻するロシアの防衛産業を支援しているとして改めて懸念を表明。また、台湾海峡の平和と安定を維持する重要性のほか、南シナ海でのフィリピン船に対する妨害行為への懸念も強調した。
さらに半導体の対中輸出規制を念頭に、「米国の先端技術が国家安全保障を損なうために利用されるのを防ぐため、米国は必要な措置を取り続ける」とも伝えた。【ワシントン松井聡】
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