中国の外交トップ・王毅外相が北京でアメリカのサリバン国家安全保障担当・大統領補佐官と会談し、台湾や南シナ海、経済安保の問題などを議論しました。会談は27日から2日間かけて行われました。

 中国側によりますと、王毅外相は台湾について「必ず統一する」と強調し、アメリカに武器の支援をやめるように求めました。

 南シナ海については「二国間条約を口実にフィリピンによる侵害を支持してはいけない」と強調しています。

 また、先端半導体の規制などを念頭に「経済や貿易・科学技術の分野で中国を押さえ付けるのをやめるべきだ」と主張しました。

 さらに、近い将来の新たな両国首脳の交流についても議論をしたとしています。

 一方、ホワイトハウスによりますと、サリバン補佐官は台湾海峡の平和と安定を維持することの重要性を強調し、南シナ海でのフィリピンに対する中国軍の動きに懸念を表明しました。

 また、安全保障のために中国への先端技術の輸出規制を今後も継続するとしたうえで、中国の不公正な通商政策に懸念を示しました。

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