米西部カリフォルニア州のメキシコとの国境で押収されたトラックの積み荷。スイカに混じって、覚醒剤を仕込んだ偽スイカ(荷物の中央部)が入っていた=2024年8月16日撮影、米税関・国境警備局提供、AP
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 米西部カリフォルニア州のメキシコとの国境検問所で8月中旬、スイカに似せた2トン以上(末端価格500万ドル=約7億2000万円=以上)の覚醒剤「メタンフェタミン」が押収された。米税関・国境警備局(CBP)が発表した。トレーラーが運搬していた本物のスイカの中に、緑と黒のしま模様を描いた紙に包まれた1220個の「偽スイカ」が交じっていた。

 CBPによると、同州オタイメサで8月16日、29歳の男性が運転するトレーラーが、メキシコから入国を図った。CBPの係官が荷物を点検し、中に覚醒剤が入っている「偽スイカ」を見つけた。男性は拘束され、国土安全保障省の調査を受けている。

 米国では合成麻薬「フェンタニル」など薬物の過剰摂取が深刻な社会問題となっており、米疾病対策センター(CDC)によると、2023年も年間10万人以上が薬物の過剰摂取で死亡した。中国製の原材料を使ってメキシコでフェンタニルを製造し、米国に持ち込む密輸ルートがあり、CBPは国境での警戒を強化している。【ワシントン秋山信一】

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