中国政府は、アメリカのブリンケン国務長官があすから中国を訪問すると発表しました。アメリカとの対話の重要性を強調する一方、台湾や南シナ海の問題で中国の主張を全面に押し出す考えを鮮明にしています。

ブリンケン国務長官があすから訪問するのを前に中国外務省は23日、メディアを通じて、政府の立場を説明しました。

それによりますと、ブリンケン国務長官の中国訪問について「対話の維持という努力の一環だ」と歓迎する意向を表明。今回の訪問を通じて、対話をさらに強化する考えを示しました。

一方で、アメリカに対し、「中国封じ込め戦略をかたくなに推し進め、中国の内政に干渉し、中国のイメージを傷つけている」と激しく非難、「我々は断固これに対抗する」と主張しています。

特に台湾問題について「中米関係の越えてはならないレッドラインだ」と強調、台湾への武器の供与や台湾独立を支持しないよう重ねて要求しました。

また、領有権をめぐりフィリピンとの対立が深まっている南シナ海問題については「中国の正当な権利は揺るがない」と主張し、アメリカはこの問題に介入すべきではないとクギをさしました。

また、新疆ウイグル自治区やチベット、香港問題は「中国の内政問題だ」と述べ、「人権とは無関係であり、内政に干渉すべきではない」と主張しています。

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