知事公邸で毎日新聞のインタビューに応じるロイ・クーパー州知事=米南部ノースカロライナ州で2024年4月3日、秋山信一撮影

 米南部ノースカロライナ州のクーパー知事は11日、富士フイルム(本社・東京都港区)の子会社が同州ホーリースプリングスに建設中のバイオ医薬品製造施設(2025年稼働予定)を拡充するため、12億ドル(約1835億円)を追加投資すると発表した。国賓待遇で訪米中の岸田文雄首相は11日に同州入りしており、首相の訪問に合わせて大型の投資計画が発表された。

 州政府や同社によると、同社は21年に20億ドルを投じてバイオ医薬品の製造工場を建設する計画を公表。今回の追加投資と合わせて1400人以上の雇用が創出される。

 クーパー氏は声明で「ノースカロライナと日本の経済関係の成功を表す例がまた一つ加わった」と述べた。同州には225社以上の日本企業が進出。日本からの直接投資は国別では最も多い。

 岸田氏は今回の訪米で、日本企業の投資実績を再三アピール。11日の連邦議会上下両院合同会議での演説でも「日本は世界最大の対米直接投資国だ」と強調していた。【ワシントン秋山信一】

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