国賓待遇でアメリカを訪問している岸田総理はバイデン大統領との首脳会談など3日目の日程を終え、日米同盟の強化を確認しました。ワシントンから報告です。
(梶川幸司記者報告)
ホワイトハウスで開かれている公式晩餐(ばんさん)会はまもなく終了するものとみられます。
バイデン大統領は乾杯のあいさつでも日米同盟の重要さを強調しました。
アメリカ バイデン大統領
「疑問の余地なく日米同盟はかつてなく強固になった。いま私たちの下す決断が、何十年もの先の未来を決めることになる」
晩餐会には、音楽ユニット「YOASOBI」の2人や俳優のロバート・デニーロさんら多彩な顔触れが招かれました。
これに先立って行われた首脳会談では、日米同盟の強化が最大のテーマとなりました。
アメリカ軍と自衛隊が部隊の運用を一体的にできるよう指揮・統制の連携を強化することで一致するなど、「同盟のアップグレード」はさらに進んだ形です。
さらにバイデン大統領としては日米同盟を軸に多国間で協力関係を広げることで、中国に対抗するだけでなく、同盟国を軽視したトランプ氏との違いを際立たせ、外交の成果として国民にアピールしたい狙いもあります。
秋の大統領選まで7カ月を切り、アメリカはすでに政治の季節に入っています。
岸田総理はあす、与野党の対立が続く議会で演説に臨むことになります。
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