北朝鮮のハッカー集団が同国の核兵器開発プログラムを支援するため、世界的なサイバースパイ活動を展開し、軍事機密を盗み出そうとしている。2017年11月撮影(2024年 ロイター/Thomas White)

北朝鮮のハッカー集団が同国の核兵器開発プログラムを支援するため、世界的なサイバースパイ活動を展開し、軍事機密を盗み出そうとしている。米・英・韓国が25日、共同勧告を発表した。

勧告によると、「アナドリエル」もしくは「APT37」と呼ばれるハッカー集団が、戦車や潜水艦、海軍艦艇、戦闘機、ミサイルやレーダーシステムの製造業者を含む多岐にわたる防衛・エンジニアリング企業のコンピューターシステムを標的としたサイバー攻撃を行い、実際に侵入したケースもあった。米英韓の企業だけでなく、「日本やインドを含む世界中のさまざまな産業分野にとり継続的な脅威」という認識を示した。これらのハッカー集団は、北朝鮮の情報・工作機関である偵察総局の一部と考えられている。同局は2015年に米国から制裁を受けた。


 

米連邦捜査局(FBI)、米国家安全保障局(NSA)とサイバー機関、英国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)、韓国国家情報院(NIS)が共同で勧告をまとめた。

FBIと米司法省によると、米航空宇宙局(NASA)やテキサス州のランドルフ空軍基地、ジョージア州のロビンズ空軍基地などがハッカーの攻撃を受けた。

また2022年2月にNASAを標的にした攻撃では、ハッカーはマルウエアを用いてNASAのシステムに3カ月間不正アクセスし、17ギガバイト以上の機密扱いでないデータを窃取したという。




[ロイター]


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