NATO(北大西洋条約機構)の首脳会議がアメリカの首都ワシントンで開幕しました。

撤退問題で揺れるバイデン大統領が、ウクライナ支援などの議論をリードできるかも注目されます。

現地からFNNワシントン支局・千田淳一記者が中継でお伝えします。

ホスト国として各国の首脳を出迎えたバイデン大統領にとっては、NATOの結束に加え、自らの求心力や進退も問われる3日間となります。

バイデン大統領は「プーチン(大統領)がウクライナだけにとどまらないと分かっているが、これだけは間違いない、ウクライナはプーチンを止めることができる」と述べました。

開幕の演説でバイデン氏はウクライナに対し、ドイツなどと共同で5基の防空システムを追加供与すると発表しました。

首脳会議はウクライナ支援が主要議題となり、加盟国全体で7兆円規模の軍事支援を続けることで合意する見通しです。

しかし、バイデン氏の足元は揺らいでいます。

身内の民主党では9日、バイデン氏が選挙戦を続けるべきかを話し合う会合が行われ、指導部は支持を表明したものの、撤退を求める議員との溝は埋まっていません。

さらに、大統領選で返り咲きを目指すトランプ前大統領も演説し、「民主党は分裂し、完全に崩壊している」とバイデン氏の陣営を攻撃しています。

高齢不安が広がる中、バイデン氏が指導力を示せるのか、各国が注視する中での首脳会議となります。

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