中国とフィリピンが領有権を争う南シナ海をめぐり、中国政府はフィリピン側が意図的に座礁させている軍艦の影響でサンゴが被害を受けているとする報告書を公表しました。
中国とフィリピンは南シナ海のアユンギン礁の領有権をめぐって対立していますが、フィリピンはここに意図的に軍艦を座礁させ、兵士が常駐する拠点とすることで実効支配しています。
これについて中国の自然資源省は8日、調査報告書を公表。
フィリピンが座礁させた軍艦の半径400メートルの海底でサンゴの面積が13年前と比べ87%余り減少しているとして「生態系を致命的に破壊している」と非難しました。
周辺海域ではこれまでフィリピンの船に対し中国海警局の船が放水を行うなど対立が激化していますが、中国政府としては海洋環境の視点からも批判することでフィリピン側をけん制したい考えです。
一方、フィリピン側は南シナ海の別の海域で中国がサンゴを傷つけていると非難しており、両国の対立は深まる一方です。
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