フランスの国民議会選挙の決選投票は、1回目の投票でトップだった極右政党が失速し、左派連合が最大勢力となりました。マクロン大統領にとっては、難しい政権運営を迫られます。
フランスで下院にあたる国民議会の選挙が7日行われ、公共放送によりますと、左派連合「新人民戦線」が最大勢力となり、マクロン大統領率いる中道の与党連合が続きました。
1回目の投票でトップだった極右・国民連合は第3勢力にとどまる見通しです。
左派連合の支持者
「驚いたし、何より安心しました」
「本当に良かったし、希望が持てます」
今回の総選挙、発端は…
マクロン大統領(先月9日)
「私にとっても受け入れられない状況です」
先月、EU議会選挙で国民連合に大敗したことを受け、逆転を狙ったマクロン大統領は解散・総選挙を行うと発表。
しかし、移民への厳しい政策などを主張する国民連合の勢いは衰えず、先月30日の1回目の投票では30%以上の票を獲得しました。
これに対し、左派連合と与党連合は、200以上の選挙区で候補者を一本化する「極右包囲網」を形成。国民連合は失速しました。
極右「国民連合」 ルペン氏
「予言したとおり、泥沼化が現実のものになります。3つの勢力でフランスが完全に停滞します」
極右「国民連合」の支持者
「もっと議席を伸ばすと思っていたので、がっかりしています」
第2勢力となった与党連合のアタル首相は辞表を提出する意向を表明。一方、勝利した左派連合のメランション氏は…
左派連合 メランション氏
「大統領は我々『新人民戦線』に組閣を要請する義務があります」
ただ、いずれの勢力も過半数を超えておらず、今後、連立交渉が本格化することになります。
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