ミステリーサークルのイメージ画像 Fer Gregory-Shutterstock

<ベルリンの上空で黒い輪が目撃され、その正体は何かとSNS上で騒ぎになっている。しかも正体不明の黒い輪の出現は、これが初めてではない>

7月3日、ドイツの首都ベルリンの上空に奇妙な黒い煙の輪が出現した。その映像がソーシャルメディアで拡散されて以来、X(旧ツイッター)ではさまざまな疑問が飛び交っている。

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ベルリンのニュースを配信するインスタグラムのアカウント@dasistberlinbitchは4日、空に浮かぶ3種類のリングの映像を集めた動画を投稿。これまでに60万回以上再生されている。この動画には、ベルリンの北の空を漂う黒い太い輪が、さまざまな角度で捉えられている。

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ドイツのタブロイド紙B.Z. ベルリンは「3日の夕方、ベルリン北部で見えたあれは何だったのか?いくつかの黒い輪が首都の上空を漂っていた。ネットでは憶測が飛び交っている」と Xに投稿した。

Was war das denn bitte am Mittwochabend im Norden Berlins? Gleich mehrere schwarze Ringe waren am Himmel über der #Hauptstadt zu sehen. Das Internet spekuliert. https://t.co/Z0DNHhaqSO

— BZ Berlin B.Z. (@bzberlin) July 4, 2024

ソーシャルメディア・ユーザーの間では、円形に飛んでいる鳥の群れ、政府の企み、宇宙人などさまざまな説が出て、なかには天国のボブ・マーリーからのOKサインだという意見さえあった。

原因は花火などの煤煙か

しかし、最も合理的な解答を提案したのは@030josefというユーザーだ。

「煤煙や排気ガスを大気中に放出する工業プロセスや爆発が原因だ。打ち上げ花火から、このような効果が生じることも多い」

彼は、大量の火薬を使うことで有名なドイツのロックバンド、ラムシュタインのリハーサルのせいでリングが発生した可能性を示唆した。

この説は、Xのユーザー@Joachim36911によって裏付けられた。彼は、黒煙の輪が発生する原因となった、家と家の間の火の玉の写真をXに投稿した。「イベント関係の技術者の敷地で発生したものかどうかはわからない」と付け加えている。

Here you can obviously see the trigger of the rings over Berlin. First a fireball between houses, then black smoke rises, which turns into a ring.
It is unclear whether the place of origin is the premises of an event technician, as some Instagram users suspect.
1/2 pic.twitter.com/xn1mm5jfKg

— JoachimHofmann9 (@Joachim36911) July 4, 2024


同様の現象は、世界中で何度も目撃されている。

2023年には、モスクワで同様のリングが空の一角にしばらく留まってから、さらに上空に上る様子が目撃された。BBCの報道によると、2014年にイギリスのウォリック城付近で煙の輪が観測された。それは約3分間上空に留まり、16歳の少女がスマートフォンで撮影した。後に、花火の打ち上げテストによるものだと判明した。

2020年にはパキスタンでも同様の事件が波紋を呼んだ。イギリスのタブロイド紙ザ・サンによると、パキスタンのラホール上空で細い黒いリングが目撃され、ネット上で不安の声が上がったという。

ザ・サンの記事は、黒いリングが発生した原因として、変圧器の爆発といった工業的な事故や打ち上げ花火などいくつかもっともらしい説明を挙げたが、正確にはわからなかった。

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