パレスチナ自治区ガザに侵攻を続けるイスラエル軍は、支援物資の搬入を拡大させるため、ガザ南部の一部で軍事活動を一時的に停止すると発表しました。ただ、ネタニヤフ首相には事前に知らされていなかったと地元メディアは報じています。

イスラエル軍は16日、当面、毎日午前8時から午後7時までの11時間、ガザとの境界にあるケレム・シャローム検問所から北部へ通じる幹線道路沿いの地域で軍事活動を停止すると発表しました。

軍は「支援物資の搬入を拡大させるための『戦術的一時停止』だ」と強調。多くの市民が避難する南部ラファなどでの戦闘は継続するとしています。

ガザでは物資の供給が滞り、飢餓が拡大するなど、深刻な人道状況が続いています。

一方、複数の地元メディアは、ネタニヤフ首相が軍の決定について事前に知らされていなかったなどと報じました。

ネタニヤフ氏は「受け入れられない」などと述べ、批判したとのことですが、現時点で決定は取り消されていないと伝えています。

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